とても読みやすい本だった。もっと早く読むべきだった。
冷静な視点と良い観察から、丁寧に説明されていて、この本自体が “理解しやすく” 書かれてた。
ちょっと違うかもしれないけど、読みながら思い浮かんだエピソードは・・・
どこかの修道院で、トイレの水洗レバーは足で操作されていていたので、いつも汚れて不潔だった。
ある修道女がトイレを掃除して、そのレバーに自作のレース編みのカバーをつけた事で、皆が足ではなく手で操作するようになって清潔になった・・・という話。
これが本当の話かどうかはともかく、アフォーダンスについて、なんとなく理解できたこととして・・・どうやら、アフォーダンスは制約を働かせるために活用すべきで、それも、善意をもって、ユーザー自身がポジティブな良い方向に導かれるようにデザインに取り入れるのが良さそう・・・ということでした。
はじめて知ったけど、原題はデザインとかじゃないんですねー。
この本が「ユーザー中心主義」「UI/UXデザイン」「ノン・デザイナーズ・デザイン」とかの起点のひとつになったように思うのですが、あらためて、ここから極端な方向に教条的になるのは間違ってる気がした。
この本が曲解されて「ユーザーに媚びるデザイン」が氾濫するのは “認識されにくい” かもしれないけど、かなり大きな問題かも。
あとやっぱり、デザインの「美しさ」の側面ついて、最後までステレオタイプでやや俗っぽい記述になってしまうのは、どうかとも思った。
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