「クリプト・Web3業界の誇大広告に踊らされてはならない」

Letter_in_Support_of_Responsible_Fintech_Policy

新しいテクノロジーのトレンドには、投機的な勢いをつけようとするPRがあると思います。
PRがそのテクノロジーを正しく伝えているのなら良いのですが、必ずしもそうではなさそうです。

1500人のコンピュータ科学者、ソフトウェアエンジニア、テクノロジストが米議会指導部、各委員会委員長・少数党筆頭委員に送付した「Letter in Support of Responsible Fintech Policy」という公開書簡の翻訳です。

この公開書簡も何かのPR活動の一部かもしれませんが、Web3について冷静になれる記事です。いくつか抜粋です。

「暗号資産業界と経済的利害関係のある人々が、これら技術はポジティブな金融イノベーションを生み出し、一般市民が直面している金融問題を解決してくれるものだと喧伝していることに、私たちは強く反対しています。」

「構築できるものが、構築すべきものであるともかぎりません。テクノロジーの歴史は、行き詰まり、見切り発車、間違った方向転換に満ち満ちています。」

「ブロックチェーン技術はその設計上、現時点でも将来的にも、社会のためになるとして喧伝されているほぼすべての目的に適してはいません。ブロックチェーン技術はその誕生以来、現時点では何の役に立つのかわからないソリューションであり続け、その存在を正当化するために金融包摂やデータの透明性といった概念にしがみついたのです。」

「ブロックチェーン技術の実経済的な用途はほとんど期待できません。一方、その基盤たる暗号資産は、不健全で変動の激しい投機的な投資スキームの手段となっており、その性質やリスクを理解できない個人投資家に積極的に宣伝されています。」

「私たちは、暗号資産がもたらす深刻なリスクから投資家と世界の金融市場を守るために今すぐ行動する必要があり、技術的実用性の絶望的な欠落を覆い隠す技術的難解さにごまかされてはなりません。」

よく言われる「Web3業界」というのがもうWeb3の理想から外れている気がしているし、「Web3業界の中心」は存在しない場所のような気がします。

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