独立系のデザイン会社は会社として期待していたような成長を遂げていないそうで、その背景にあるのは・・・
1. デザインが企業の競争力の重要な資産になって、外注しにくくなった。
企業の機密と密接に関わるデザインが増えていることと、企業内のデザイン部門は他部門、顧客、経営者と密接に関わってデザインするようになったからだそうです。
2. 企業戦略、デザイン思考、カスタマーエクスペリエンス ・・・これら企業にとっての優先事項に、独立系のデザイン会社は必ずしも必要ではない。
デザインは戦略を実現に導くための手段である。ユーザー中心の問題解決は、外部委託しなければならないものではなくなった。
3. 広告会社はデザイン会社に追いつきつつある。
広告会社がめまぐるしく変化する世界に対応し続けようとしているのに、デザイン会社はデザインの領域に閉じこもっている。しかも広告会社は良いデザインができるようになりつつある。
4. デザイン会社は他のデザイン会社との差別化ができなくなった。
しかも、デザイン会社による個性的でユニークなアプローチは効果が上がらないと受け取られているそうです。
さらには、大企業は大規模で総合的なデザインプロジェクトのために大規模なデザイン会社と仕事がしたいようです。
これらは海外のお話ですが、日本ではどうでしょう。
デザインのプロセスがデジタルになって、デザインの成果が数値化されて、ネットの普及もあって・・・デザイン技術はオープンになってコモディティ化しているのかも。デザインは均質化して、創造性よりもコストパフォーマンスが重視されていくのかも。
デザイナーの未来は「1984」のようになるのかも(笑)
元記事はこちら
http://www.fastcodesign.com/3048192/why-are-design-firms-stagnating
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